司法書士 島田雄三事務所
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島田雄三の思い
 
「双龍の賦」瀧川父子物語126
 打田は脈々と続く骨医者の系譜、橋爪のご先祖はよくわからないが、爺さんの代から村医者をしていたという。どちらも長崎で学んだが、時期は大きくずれていた。いわば、親と子の世代差があった。日進月歩のこの時代、同じような会話ができるのは、いかに打田が研鑽しているかだろう。後藤をこき下ろしたが、医療資源を一カ所に集中すべきなのは、道理があった。しかも、医療にとって、学びと研究は一緒の盥の中だ。医は術を施さなければ、全く意味がない。西欧と日本、この分野では、圧倒的に西欧が前をつ走っている。しかも、それは競争ではなく、競走なのである。本土でも、たくさんの医療人が格闘していた。儀作は燐寸の業界のことを考えていた。『われわれの業界で、こんな関係があるだろうか?』ありえないのである。残念ながら、一方が出し抜いたかどうかでしかないのである。原料は海の向こうから来ているが、製品は海の向こうに輸出されているが、製品が海に揚れば、その先の関心は全くないのである。目先の仲間との格闘の中で、仲間を『敵』としてしか見えなくなっている。だから、何か知らぬうちに、海外の波に、いつも翻弄されてしまうのである。目隠ししたままで、歩いているようなもの。闇の中で手さぐりに、それでも一向に痛痒を感じていない。だけど、いよいよ立ちいかなくなったなら、工場を放り出さざるを得ないのである。そのとき当然のことながら、労働者は路頭に投げ出されるのである。一番弱いものにしわ寄せがくる。つぶれていくものに、一抹の同情もないのである。社会はそれらを、必要悪とか厄介者としか認識していないのである。やがてそれらが、自分たちの側に、負の作用として返ってくることなど、微塵も考えていないのである。打田や橋爪は、そのことをわがこととして、『社会にとっては、いかに?』と、考えることができるのである。これは広い意味で、教養なのであろう。先祖から脈々と受け継がれた遺産なのかもしれない。そのような遺産こそ、国の本当の力なのだろう。西洋と一言で言っても、そこに文明を通して、文化が息づいているのである。医療の分野の一日の長は、様々な分野で、別の隔絶を生んでいる。その高見へ、日本国が、どうして追いついていけるのか、産業人の立場から、舅瀧川辨三は格闘しているのであろう。自分にしっかりと見て来いと教えているのだろう。その意味で、後藤と台湾は格好の教師なのである。「橋爪うじには、お子さんはおられるか?」「はい、倅が三人と娘が二人」「おお、それは結構なことじゃ。万々歳じゃ」そういう打田には後継者はいない。しかし、たくさんの弟子たちがいるに違いない。話は細菌学に及んだ。目を輝かし、泡を飛ばしていたが、さすがに寄る年波、段々とぼそぼそ、やがて眠ってしまった。「いや、われわれはありがたい。このような先輩に恵まれて。今は、西園寺さまの侍医をなさっておられるとか」「ええー、侍医といっても自由な身」「つまり、打田先生は、西園寺さまがお飼いになっておられる老犬のようなものでございますか」「いやはや、言いえて妙ですね」この気位の高い公爵家の犬は、全国各地、放浪しながら、いつも医療のことを心配しているのである。「まさに、黄門さまでございます」「黄門さまには、しっかりと進言くださって、この国の行く末を、あやまたずに導いて頂きたいものです」と、なかなか橋爪の言は的確であった。やはり、この地は新しい日本へのヒントが、色々隠されているようだ。新しい甑に、蒸し米がふかしあがっているようである。これを如何につき上げるかは、興味津々なのである。もう数時間で高雄に着くだろう。まだあたりは暗闇の中だろう。しかし、ほどなく明けることは確かであった。・・・・続く
2018,12,19(水曜日)
 
 
 
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